ハンガー神隠し事件

ハンガー神隠し事件

2016年11某日東京
同棲を初めて2か月ほど。小さなすれ違いや意見の相違などなど、あげたらきりがないが、お互い譲り合い理解しあいなんだかんだ一人暮らしをしていた時よりも毎日が楽しく感じ始めたある日のこと。
ふっとごみ箱を見ると、そこに壊れたハンガーが一つ捨てられていた。それは私が一人暮らしを始めたときに気の迷いで買った少し高めの高級ハンガーであった。あぁ、彼女が壊したんだろうなぁと怒りの気持ちというよりは、言えずに黙って捨ててしまったことが面白く思わず笑ってしまった。
「ユンユン、このハンガーどうしたの?」
その声が届いたのか届かなかったのかは不明だが、彼女は何も言わずキッチンの隅にススーッと消えていった。その姿も妙におかしく、実家で飼っていた犬が怒られる前にとっていた行動にそっくりで笑ってしまった。
「ごめんなさい。壊してしまった。。」
神妙な顔をしていた彼女ではあったが私が怒っていないことを伝えると、
「壊した瞬間はもう別れるかと思った。。だから黙っていたのだが、こんなに早く発見されるとは。。」
と白状した。彼女にそこまで恐れられていたのかと思わず苦笑いをしたが、ハンガーはテープで補修して今でも現役で使用している。そのハンガーを見るたび当時の思い出が蘇る。

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