中国人式引っ越し
- 2021.01.09
- 交際期間の中で

2016年9月某日東京
8月があっという間に過ぎて、私たちの同棲の話もどんどん進んでいく。引っ越しの保証人には私の両親がなってくれたのだが、彼女と同棲するとは正直に言えず
「なんで、こんな広い家に引っ越すんだ?」
という当然の疑問に「ものが多くなったから」なんて嘘をつき、近いうちに彼女を紹介できればいいなぁと思いつつ少し心苦しかった。
引っ越し準備は管理会社に退去日の連絡をしたり、ガスや水、電気への連絡をしたりとやることがいっぱいで思いのほか大変だったが、一番大変だったのが引っ越し会社を決めることだった。よくわからずネットの一括見積サービスなるものを登録してみると、各引っ越し会社から鬼のように電話がかかってきた。その電話対応にうんざりしながらなんとか会社を決め段取りを決め、くたくたになった。
彼女もさぞかし苦労しているであろうと思ったが、それはいらない心配であった。
「友達にお願いして引っ越しするから、荷物を整理するだけで当日までやることがない!」
彼女自身は車を持っていないのだが、どうやら軽トラックを持っている友達がいるようでそもそも引っ越し会社を使わないようだ。また、社員寮だったため面倒なライフラインへの連絡もなしで私の忙しさをよそに、のんびりしている。
都会の男一人の引っ越しと、中国人ネットワークを使った引っ越しではここまで差が出るのかと感心しつつ荷造りしていく。同棲まであと一週間!
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