祖父との思い出
- 2020.11.04
- その他

当ブログの趣旨とは、ずれてしまうが前回のブログで祖父の話を出して、今回どうしても祖父のことを記録しておきたくなりました。中国人彼女の話は今回出てきません。ご了承ください。
私は祖父にとっての初孫にあたり、住んでいる家も近所だったこともあり幼少期から祖父母の家で遊ぶことが多かった。両親が共働きであったこともあり要因の一つだ。私が人見知りなのは幼少期からであり、それは両親にも言えることで特別仲が悪いわけではないのだが、特に父親とは会話がどこかぎくしゃくした感じだった。そんな私にいつも優しく話しかけてくれたのが祖父であった。同性で一番心を許せる人だったと思う。
思い出はたくさんあるのだが一番心に残っているのは小学校の祖父母参観での一コマだ。身近な物の絵を色紙に書いてそこに一言詩のような感謝の文章を書いて祖父母にプレゼントするという授業であった。私の美的センスはお世辞にも良いとは言えない。なぜ3Dのものを平面に描けるのか不思議でしょうがないと常日頃思っている。そんな私がハナミズキの木を描いたのだが、自分で見ても下手くそだなと思った。プレゼントするのも申し訳ない出来だと内心感じていたのだが、
「良く描けてるじゃないか。この枝の色使いは中々真似できないぞ。」
と嬉しそうは祖父。渡すのがとても恥ずかしくリップサービスであると私は思った。
それからしばらくして祖父母の家に行くと何とその絵が居間の入り口のドアの上に飾られてあった。しかも額縁に入れられた状態でだ。こんな扱いをされるとは思ってもいなかったので恥ずかしさもあったが、心がとても温かくなった。そんな絵は今も変わらず飾られていました。祖父母の家で無言の対面となったわけですが、ふと見上げるとその絵が目に入り、私はとても愛されていたのだなと涙が出てきました。彼女を紹介できなかったのは残念でしたが、たくさんの良い思い出を共有できたことを心から感謝しています。
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