帰国後のよそよそしさ
- 2020.09.19
- 交際期間の中で

2016年1月某日東京
彼女が12月末に帰国した。私も地元に帰り、静かに年末年始を過ごすことになった。彼女とは約2週間会わない期間となった。ちょくちょくWeChatとでは連絡をしてはいたが、帰国後に始めて会うことになったときは少しドキドキした。それは彼女も同じだったようで、私の部屋に来ることなったわけだが、帰国前は普通に部屋に入ってきたのだが今回は玄関でもじもじしながら中々入ってこない。付き合った初日に戻ってきたような振る舞いであった。
「なんか、日本語使ってないわけだから、変な感じかもしれん!」
確かに日本語は少し下手くそにはなっていたのだが、ちゃんと帰ってきてくれたことには少しほっとした。(帰国したそのまま帰ってこないのではという不安が少しあった。)よそよそしさに新鮮味を覚えつつ彼女の近くに行くと口元を妙に隠している。よく見ると下唇をやけどしていたようでそれを恥ずかしいと思っていたのもよそよそしさの原因になっていたようだ。どうしたのと聞いてみると、
「本当の中華料理を食べてきたら、辛いの食べ過ぎた。気づいたらこうなってた、、、」
中国人が自分の国の料理でけがをすることがあるのが妙におかしく、それにショックを受けている彼女の姿が帰国前と変わらない姿で安心した。
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