二人きりの昼ごはん①
- 2020.07.22
- 出会いから

2015年10月某日東京
無事に本番が稼働して2ヶ月あまり。その中で大小トラブル、障害もあったが何とか乗り切ってようやくシフト勤務から解放されることとなった。シフト勤務をしている間は、慣れない深夜作業と少ない人数でトラブルを解消しなければならないというストレスとで精神的、肉体的にも大変だったので、来週から通常勤務でと言われたときは嬉しかった。
久しぶりの通常勤務となった日のお昼ご飯。八谷さんは別の打ち合わせで不在であったため彼女と二人で
ご飯に行くことになった。これまでも何回かは二人で行くことはあったのだが、長らく行っていなかったでお互い変な緊張感があった。いつもは近くの回転寿司か中華屋かだったのだが、この日は少し足を延ばして定食屋さんに入る。
注文して料理を待つ間も、ギクシャクした会話をしていたのだが料理が来た瞬間から空気が変わった。
「っなんだこのライスは、、なんか黒いゴミが入っている!!」
彼女の頼んだ定食のライスは、わかめご飯。それを見るや否や私の目を見て真顔で発せられた言葉に
思わず吹き出してしまった。「いやいや、それはあなたが頼んだんでしょ」と思わず突っ込みたくなったのを我慢して、それはゴミではなく、わかめだよと説明する。いまいち納得していないようであったが食べ始める。
不思議とさっきまでの緊張感が嘘のように楽な気持ちで会話ができるようになった。
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