リリース後のすれ違い
- 2020.07.18
- 出会いから

2015年8月某日東京
本番リリースをしてしばらくの間は24時間監視作業を実施する。これはWebサイトでは避けて通れない。
監視作業をするにあたり、大きく3班に分かれることになった。9時-18時のパターン①、13時-22時のパターン②で大体今のメンバーを2等分し、それとは別に22時-翌9時までの深夜作業を選抜された4名が2名ずつ日替わりで実施するパターン③。このパターン③の深夜作業に、八谷さんと私がそれぞれ別日で選ばれることとなった。八谷さんは、なんとなく覚悟をしていたようであったが、私は選ばれることはないであろうと高を括っていたので、かなり面を食らった。
彼女はというとパターン②に配属されることとなり、3人ともバラバラの時間で過ごすこととなった。監視期間は1か月。彼女とは2日に一回朝のあいさつ程度、八谷さんに至っては会うことはほぼ皆無。ほぼ毎日3人+@で会話しながら作業をするのが当たり前になっていた中、ずっと黙って黙々と深夜に作業をするというのは、精神的にかなりきつかった。大きな障害もなかったのは幸いだったが、とても時間の進みが遅く感じられた。そんなつらさと同時に、普段の仕事環境は良い仲間に囲まれてとても恵まれているんだなぁと改めて実感した。
「掘口さん、死んだ顔していますね。おはようございます!」
彼女の朝のあいさつも適当にあしらい、眠気を何とか振り払いながら帰る電車の中で早く終わることだけを考えながら帰路に就いた。
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