彼女の卓球の腕前
- 2020.07.11
- 出会いから

2015年6月某日東京
ある日の飲み会にて。話題は各々がどんな部活をやっていたかの話になった。
彼女は部活はやっていないとの事であったが、卓球とバドミントンは得意だと話した。
そんな何気ない話に、なぜか八谷さんが俺のほうが上手だと噛みついた。サッカー部だった彼になぜ火がついているのかは不明だ。彼女は彼女でいつもの調子で引き下がらない。そんなこんなで二次会はみんなで卓球をすることになった。やる気に満ち溢れている、八谷さんと彼女。私を含む残りメンバは、少々置いてきぼり感があったが、なぜか全員参加していた。
「卓球なんて10年ぶりぐらいですよ」という後輩とともに気の抜けたラリーを続けていた私を尻目に、二人はラケット選びから真剣でウォーミングアップ的なストレッチまでしていた。
そしていよいよ二人の対戦が始まった。ほかのメンバも注目する中、開始された戦いは結論から言うと私と後輩のラリーよりもへたくそだった。よくもまぁ得意だといえるなというほどの散々な結果だった。お酒と気合が入りすぎていたがため、おそらく渾身のスマッシュなのであろうそれは、場外ホームラン。おそらく回転をかけているのであろうサーブはなぜか自身の体のほうへボールが。。ただやっている本人たちはすごく楽しそうだったので良しとしよう。
「さすが本場中国の卓球だな。」
「八谷さん、ステップ、いいね。」