深夜の遭遇

深夜の遭遇

2015年5月某日東京
残業は突然やってくる。

現在のプロジェクトもだいぶ形になってきたゴールデンウイーク明けに事件が起こった。
重要な機能に不具合があり、仕様変更が発生するとのことだった。
修正するだけであればそれほど難しくはなかったのだが、ほかの会社と連携している箇所だったりデータのパターンが多かったりとで、直した後の試験がものすごかった。1万件にもおよぶ試験を5人で手分けして、ナルハヤでとのこと。八谷さんと私は文句を言いながら残業することになった。しかし彼女はというと、専門外の部分であったことと彼女にやり方を教えるよりも自分たちでやったほうがいいとの判断で戦力外となっていた。申し訳なさそうに定時ぐらいに帰る彼女の姿が印象的であった。

彼女が帰宅後のLINEでは「何時帰りますか?」との着信があったが「ごめん、いつになるかわからない。」と返信後は特にアクションはなかった。試験をやっとのことで消化したのが23時過ぎ、上長への報告がある八谷さんを置いて先に帰ることにした。いつもの帰り道を行くと不意に「お疲れ様です!」との声が。何事かと周りを見渡しているとそこにはなんと彼女の姿があった。どうやら定時後からずっとマックで待っていたらしい。

もし私がタクシー帰宅をしたり、違う帰り道を選んでいたらどうしてたんだとの問いに「考えてなかった!」とあっけらかんという彼女に思わず苦笑しつつも仕事の疲れは吹き飛んだ気がした。そこからいつもの帰り道なのだが、彼女にとってこの帰り道の時間が大切な時間だと思ってくれていたことがうれしかった。

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