初めての買い食い

初めての買い食い

2015年3月某日東京
ある日の帰り道。いつもの何気ない会話をしていると彼女から、
「おいしいたこ焼きのお店があるから、今から行きましょう!」とのお誘いがあった。

誘いがあったのにも驚いたが、「なぜ、たこ焼きなんだ?」と心の中で微笑しながら了承する。駅を出て、いつもとは少し違う道を彼女の案内で進んでいく。しかし、

「おかしいですね?今日はお店が無くなりました!」

絶句する私。。店が無くなるってなんだ?そもそも場所を間違って覚えていたのでは?色々な考えが頭の中を駆け巡る中、それを見た彼女が、私に弁解してくる。その話をしばらく聞いて納得した。どうやら移動販売車のたこ焼きらしい。彼女はかなりがっかりしていたようだ。

それから二、三日、二人で店がやっているかどうかを確認するのが日課になった。帰りの時間が遅くなっていたこともあり中々遭遇できなかったのだが、通った甲斐があり何とか営業している車を発見できた。正直、たこ焼きの味はそこまで印象に残っていないので、可もなく不可もなくだったのであろう。ただ発見したときの彼女の喜びようは印象に残っている。単純な嬉しさと、場所が間違っていなくてホッとしたような安堵感を顔に浮かべ「今日は私が奢りますよ!」と小走りに駆けていくのだ。

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