彼女の仕事ぶり⑤:リーダから任命

2014年11月某日東京
彼女との会話を成立させるのは、大変だとは感じたのは正直な気持ちだ。
しかし試行錯誤して成立したときは何とも言えない達成感もある。
確かに作業指示に時間がかかるし効率的ではなかったが、その時間が私にとってはそこまで嫌なことではなかった。日々の会話は自身の語彙のボキャブラリーの無さを痛感した時間でもあり、自身の会話力が鍛えられた時間でもあった。
よく覚えていることだと「上書き」という言葉を理解できない彼女にどのように伝えるかだ。Google翻訳を使えば一発ではあるのだが、何とか別の言葉に変更しようとオーバーライドとか、修正を足すとか色々伝えてみたが、通じずギブアップした。
もっとも、その後彼女が「うはがき」と検索して、[はがき]の一種類だと結論付けたのがおかしくて覚えているのだが。。
そんな四苦八苦しながらのやり取りを見ていた八谷さん。自身の作業が忙しかったこともあり、彼女係を放棄し私を指名したのだ。会社の関係からみると私と彼女は別々の会社で直接の関係がないので、面倒を見るのは少々おかしい。
しかし今までにない仕事のやり方(褒められたものではないが)にちょっと楽しんでいた自分。日々の残業でハイになっていたこともあり、彼女と日々会話するのも面白いかなと引き受けることにした。
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